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ニアウリNiaouli

 ティートリーの近縁種であるニアウリはオーストラリアやタスマニア地方に分布するフトモモ科の常緑樹でやわらかい幹と海綿状の樹皮、それに細長くとがった葉と穂状花序が特徴です。現地では昔から風邪の咳などの呼吸器系の症状や切り傷などの外傷に用いられてきた歴史があります。ニアウリの精油は「ゴメノール(gomenol)」と呼ばれることがありますがこれは当時のフランス領東インドのゴメンからフランスに向けて海上輸送された歴史をもの語っています。フランスにはニアウリの精油が強力な殺菌作用を持つことを知り、病棟で消毒剤として利用したのです。さらにはインフルエンザなどの呼吸器系の感染症やリウマチ、神経痛などの治療にも用いました。また製剤の原料としては、うがい薬やマウススプレー、咳止めドロップにも使われました。現在でもティートリーに比べてやや刺激があるもののコストの安さと軽い甘さを持つ清潔感のあるクリアーな香りで欧米のアロマテラピストに人気を得ています。

ニアウリ

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