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青森ヒバ

岩手県の中尊寺の国宝、金色堂は天活元年(1124年)に建立されて以来、昭和43年(1968年)の大修理に至るまでのおよそ840年間にわたり、白アリなどの害虫や木材腐朽菌などに耐えてきました。この驚くべき事実の立役者は建材に使われた青森ヒバ(ヒノキアスナロ)だと言われています。青森ヒバはヒノキ科アスナロ属に属する針葉樹で全国の青森ヒバのおよそ80%は青森県の津軽・下北の両半島に集中して分布しています。青森ヒバの精油に含まれる抗菌成分で特に活性が高いのが7員環というユニークな化学構造を持つヒノキチオール(β-ツヤプリシン)です。このヒノキチオールは日本のヒノキには含まれておらず、青森ヒバと台湾ヒノキにのみ含まれています。ヒノキチオールは院内感染などの原因となるMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対しても抗菌活性が確認されており、また育毛剤や歯磨きなどの口腔衛生用品の成分としてもすでに活用されています。

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