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センナSenna
センナはアフリカ原産の常緑小低木で古くからアラビアの医師によって下剤として用いられ、現在でも欧米で茶剤、パウダー剤(粉末剤)、シロップ剤などの剤形で繁用されています。センナの小葉のジアンスロン配糖体であるセンノシドはセンナ中のアンスロン配糖体から乾燥中に生成するもので、他にアンスラキノン誘導体のレイン、アロエエモジンおよびこれらの配糖体やケンフェロールなどのフラボノイドを含みます。センノシドは作用部位である大腸で腸内細菌によってレインアンスロンに代謝され、瀉下作用を発現します。センナの副作用は比較的多くみられ、悪心や嘔吐、腹痛、疝痛などがあり、慢性便秘など長期にわたる使用は控えるべきです。また腸管の収縮は子宮の筋肉までおよぶため妊婦への使用は禁忌です。茶剤を調製する際に冷浸とすることで激しい刺激を起こす樹脂成分の溶出を抑えることができます。またフェンネル(Foeniculum vulgare)やペパーミント(Mentha piperita)などとブレンドして服用する場合もあります。