お役立ちサイトのデータベース
セントジョンズワートSt. John's wort
毎年6月24日の聖ヨハネの日(St. John's Day)に収穫すると最も治癒力が強いと言われるセントジョンズワートは古代ギリシアの時代から傷の手当てや利尿、月経困難などに用いられてきました。近年になって悲嘆や絶望、恐れなどの感情や抑うつに対する効果が確認され大きな関心を集めています。暗い心に明るさを取り戻すことから「サンシャイン・サプリメント」と呼ばれ、実際に季節性感情障害(SAD)にも用いられています。セントジョンズワートの抗うつのメカニズムは当初モノアミン酸化酵素(MAO)阻害とされていましたが、セロトニン再取り込み阻害とする説など諸説が検討されており作用の中心となる成分もヒペリシン説やハイパーフォリン説その他の説が報告されています。セントジョンズワートの黄色い花を植物油に浸出せしめ、ヒペリシンを含む赤色色素を溶出させたセントジョンズワート油は外傷や火傷に外用したり、アロマテラピーの基剤として用いられ、他に外用のチンキ剤は消毒を兼ねて消炎、鎮痛の目的で用いられます。