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アイスランドモスIceland moss

アイスランドモスはアイスランドやノルウェー、フィンランドなど北欧の人々にとって大切な食料であり、また自然薬でもありました。アイスランドモスは菌類と単細胞緑藻との共生体である地衣類(Lichen)の貯蔵物質で粘液性の水溶性多糖類であるリケニン(lichenin)や苦味成分のリケン酸(lichenic acid)を含みます。そのため植物療法ではトニック効果のある粘液ハーブとして特異な位置を占めています。適応症は昔も今も変わらず食欲不振や口腔粘膜の炎症、乾いた咳、上気道カタル、喘息、糖尿病それに病後の体力の回復で、浸剤や冷浸剤、ガーグルなどの形で用いられます。科学的研究によればアイスランドモスには強力な抗菌作用や多糖類による免疫賦活作用が報告されており、ドイツでは小児の咳に食欲増進を兼ねて用いられます。同じ地衣類のウスネア(Usnea barbata)はウスニン酸(Usnic acid)などのリケン酸を含み、ドイツのコミッションEでは口腔粘膜の炎症や咽頭炎などにトローチ剤やチンキ剤での適用を認めています。

アイスランドモス

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