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サフランSaffron
アヤメ科のサフランは欧米で古くから香味料として、またメディカルハーブとして用いられ、紀元前1700年にクレタ島のクノッリス宮殿に残されたフレスコ壁画にはサフランを摘み取る人の絵が残されています。現在ではスペイン、イタリアなどで栽培され、パエリヤやブイヤベースに不可欠のスパイスハーブとして知られますが、中東諸国ではハーブティーとして服用されます。乾燥したサフラン1kgを得るには柱頭50万本(花にして16万本)が必要で、収穫後その日のうちに柱頭を摘み取り陰干しにして乾燥させます。メディカルハーブとしては鎮静、鎮痙、通経作用をもつことから生理痛や冷え症、ヒステリーなどに用いられます。わが国でも古くから血の道症の家庭薬原料として用いられた歴史があります。配糖体として存在するカロチノイドとしては数少ない水溶性の黄色色素クロシンや、無色の苦味配糖体ピクロクロシン、その分解物であるテルペンアルデヒドのサフラナールを含むためサフランは特有の匂いがあり、味は苦くだ液を黄色に染めるのが特徴です。