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クランベリーCranberry
クランベリーはヨーロッパや北米の寒冷地に生育するツツジ科の小灌木で収れん性の赤い果実をつけ、現在ではマサチューセッツ州やウイスコンシン州で栽培されています。クランベリーは古くから膀胱炎や尿道炎などの泌尿器系の感染症や尿路結石、ビタミンC欠乏症、赤痢などの予防に用いられてきました。クランベリーのジュースを飲んでいると膀胱炎などが防げるというメカニズムは、キナ酸という特殊な成分が腸管で吸収され、肝臓で代謝を受けて馬尿酸と呼ばれる物質になり、尿中に排泄されます。するとこの際に尿のpH(ペーハー)が酸性化するため大腸菌などが棲みにくい環境になるのです。さらにクランベリーの代謝物は大腸菌などの感染症の原因となる菌が泌尿器の粘膜に粘着するのを防ぐ働きも報告されています。またクランベリーは腎臓疾患の患者や高齢者の尿臭の軽減などの目的にも用いられており、従来はジュースとしての服用が主でしたが、最近ではパウダー剤やカプセル剤で手軽に摂取することが可能になっています。