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クズ

クズはアジア原産のマメ科のハーブで強靭な根を張るつる性の植物です。根に多量のでんぷんを含むため、アジアにジャガイモが渡来するまでは重要な食料でもありました。また葛根湯の主薬でもあるように神農本草経に収載された漢方の要薬でもあります。根にはでんぷんの他にダイゼインやプエラリンなどのイソフラボンやサポニンを含み、発汗、解熱、鎮痙作用をもつことから主に風邪に用いられます。わが国ではクズ粉で作ったクズ湯は滋養や整腸、催乳に用いられ、乾燥した花は煎じて二日酔に役立てられました。クズは中国でもアルコール依存症の治療に用いられ、この使い方が近年、米国でも追試され大きな話題になりました。中国では現在は根の製剤を高血圧やそれに伴う頭痛、耳鳴り、めまいに、また狭心症に用いています。イソフラボンのプエラリンはビタミンEをはるかにしのぐ抗酸化力を有しており、最近ではクズの製剤は肝細胞の再生を促し毒素に対する防衛力を増強することが報告されています。

クズ

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