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エルダーフラワーElder flower
エルダーフラワーは初夏に小さなクリーム色の花をすずなりにつけますが、ヨーロッパの伝統医学と米国の先住民の伝統医学のいずれにも用いられてきた歴史を持ち、数多くの神話や伝説にも登場することで知られています。欧米では「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、単独で、またはペパーミント(Mentha piperita)やリンデン(Tilia europaea)などとブレンドして用いられます。エルダーフラワーはフラボノイドハーブの代表であり、発汗、利尿作用にすぐれています。これらのメカニズムは完全には解明されていませんが、発汗作用はフラボノイドとクロロゲン酸などのフェノール酸が、また利尿作用はフラボノイドと豊富に含まれるカリウムが関与しているものと考えられます。またエルダーフラワーは抗カタル作用を持つため、花粉症に用いると奏効することがしばしばあります。剤型としてはハーブティーやシロップ剤、チンキ剤などがありますが、この他にもコーディアルと呼ばれる伝統的な製法による飲料が知られています。