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エキナセアEchinacea
エキナセア属の中でもメディカルハーブとして用いられるのはアングスティフォリア、パリダ、パープレアの3種に限られます。エキナセアは北米の先住民が最も大切にしたハーブで風邪や伝染病の治療に用いられました。その後エキナセアは19世紀末にヨーロッパに紹介され栽培が開始されました。また米国ではエクレクティック派(折衷主義)の医師によって積極的に用いられ戦後はドイツを中心にエキナセアの科学的研究が進められ免疫賦活作用や抗ウイルス作用などの有効性や安全性が確認されました。一例をあげるとエキナセアの多糖体はマクロファージの活動を活発にし、インターフェロンの産出を促進することが報告されています。現在では風邪やインフルエンザ、ヘルペス、カンジダ症、膀胱炎などの感染症に単独で、または医薬品の補助療法として用いられ、また治りにくい傷には外用で用いられます。使用部位ははじめ根でしたが現在では地上部も用いられ、剤型も生の圧搾液やカプセル剤、チンキ剤、注射剤などさまざま製剤が用意されています。