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ウスベニアオイ
濃い青紫色の5枚の花弁が特徴のウスベニアオイはマシュマロウ(ウスベニタチアオイ)と並んで粘液を豊富に含むハーブとして知られています。そのため昔から風邪によるのどの腫れや痛み、胃炎、膀胱炎、尿道炎などに粘膜を守る目的で用いられてきました。また外傷や皮膚炎などにも湿布剤、ローション剤、パック剤などの剤型で用いられています。ウスベニアオイのハーブティーが有名な理由はそうした効能・効果とは別に「青紫色のお茶」が楽しめるという点にもあるようです。この青紫の色はウスベニアオイの有効成分であるアントシアニジンによるものですが、この青紫色のハーブティーにレモンを浮かべると一瞬で色がピンクに変化するのが楽しめます。これはレモン汁によって液性が酸性になったためで、反対に重曹などを加えてアルカリ性にすると明るい水色に変化します。欧米では混合茶剤に外観上のアクセントをつける目的でもよく用いられています。