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ウコンTurmeric
ジャワ島やバリ島に今も残る東南アジアの伝統的な植物療法であるジャムウではウコンとジンジャー(Zingiber officinale)という2種のショウガ科のハーブが処方の中心になっており、ウコンはアジアを代表する強肝ハーブとして知られています。現地では強肝の目的の他に消炎作用を利用して皮膚病や潰瘍、リウマチや関節炎にも用いられます。ウコンはスパイス系のハーブの中で最も科学的な研究が進んでおり、その黄色色素成分のクルクミンは肝臓や胆のうの機能を促し、血中のコレステロール値の調整やアルコール性肝炎の予防、さらには抗ガン作用についても研究が行われています。ウコンの作用のメカニズムは完全には解明されていませんが、クルクミンや精油の抗酸化作用やアラキドン酸代謝への関与などの複合的な効果によるもののようです。内用では錠剤の他にエキナセア(Echinacea angustifolia)のハーブティーにウコンのパウダー剤(粉末剤)を溶いて飲用したり、外用でパウダー剤をペースト状にして用いる方法などがあります。