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イランイラン
バンレイシ科のイランイランはモルッカ諸島など熱帯アジア原産の芳香植物で、高さが20mほどに達し、光沢のある葉とオレンジ~黄色の舌のように細長い花をつけます。ビクトリア時代には皮脂の分泌を調整し、育毛効果をもつ調髪用オイルとして有名なマッカサル油の原料として用いられた歴史があります。イランイランという名前の由来はタガログ語で「花の中の花」を意味するAlang Ilangを語源とし、ジャスミンにも似た濃厚で甘いフローラル調の香りを発することから古くから香水原料として用いられてきました。そのエキゾチックな香りの効果は心身の緊張や不安が強い人のブロックを解き放ち、多幸感を与えて本来の自信を取り戻させることから"フローラル・ハイ"とも呼ばれています。なお、同種のカナンガ(Cananga)の精油はイランイランの精油に比べて重く、繊細さに欠けるためアロマテラピーでは用いられず、石鹸の香料など香粧品の原料として用いられています。