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イブニングプリムローズ 月見草Evening primrose

イブニングプリムローズはユタ州やネバダ州の米国先住民が全草を食料にしたり、種の油を外傷や皮膚炎の治療薬として用いてきました。種子油には母乳やボリジ(Borago officinalis)、ブラックカラント(Ribes nigrum)などにしか見い出されていない貴重な不飽和脂肪酸のガンマリノレン酸(GLA)がおよそ8~9%含まれていることが確認されています。必須脂肪酸のリノール酸を摂取すると体内でGLAに変換され、さらにはプロスタグランジンなどの生理活性物質へと代謝されていきますが、食生活の乱れやアルコールの摂取、加齢など何らかの要因があるとこの変換がうまく行われず、GLA不足に陥ります。このような場合は月見草油を摂取することでGLAを補うことが可能です。月見草油は生理痛や生理前症候群に最も多く用いられますが、アトピー性皮膚炎やリウマチなどのアレルギー疾患、それに肥満や爪・髪の弱質化、ハイパーアクティビティーなどにも用いられ、さらに最近では糖尿病性の神経障害などにも適用されています。

イブニングプリムローズ 月見草

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