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アメリカ人参American ginseng
わが国では中国東北部や北朝鮮に生育する朝鮮人参(Panax ginseng)が広く知られていますが、アメリカ人参は1716年にカナダで発見されて大きな注目を浴び、現在ではカナダ、米国の他に中国でも栽培されています。属名のPanax は panacea(万能薬)に由来し、全身的なトニックハーブであることをもの語っています。アダプトゲン効果によってストレスに対する適応力を増強し、生体防御機能を向上させて恒常性を維持します。朝鮮人参とアメリカ人参はいずれもアダプトゲンとして働き、サポニン系の化合物を含有するなどの共通性がある一方で作用にちがいがあるため状況に応じて使い分けられます。朝鮮人参は興奮作用を有し、循環器系への作用が強いのに対し、アメリカ人参は熱を取り去る効果があるため循環器や呼吸器への負担を与えないのが特徴で、それぞれ“陽の人参”“陰の人参”と称され、コンピュータストレスや対人関係のストレスなど“煮つまった”状態で用いられることがあります。