お役立ちサイトのデータベース
メリロートMelilot
メリロートはクマリン誘導体とフラボノイド類を含み、ホースチェストナッツと並ぶ静脈系のトニックハーブとして知られています。炎症性やうっ血性の浮腫に対して静脈還流を促すと共にリンパ液の循環を調整して浮腫を改善します。ドイツのコミッションEモノグラフでは下肢部の痛みとだるさ、夜間に起こるこむらがえり、慢性的な静脈系の機能不全、リンパ系のうっ滞などを適応とし、打撲や皮膚の表面の出血に対しては外用での使用を勧めています。メリロートは茶剤として服用される一方、パップ剤や軟膏剤などでも用いられます。メリロートがやや甘い芳香を発するのはクマリン類を含むためです。同じマメ科のアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ Medicago sativa)と同様に、草が発酵するとクマロールの2量体であるジクマロールが生成されるため抗血液凝固作用をもたらします。この化合物は血栓症の治療に用いられる医薬品であるワルファリン開発の先導化合物(リードコンパウンド)として知られています。