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マンダリン
マンダリンの語源は中国の清朝の官吏を意味するとされ、この誰にでも愛される果実が彼らへの贈り物としてよく用いられたことから名付けられたとされています。マンダリンは高さ6mほどの常緑樹で多肉質の果実をつけ、この果皮を圧縮して精油を得ることができます。マンダリンの精油には柑橘系の精油におなじみのリモネンやシトラール、シトロネラ-ルなどの他にアントラニル酸メチルというエステル分が含まれていて、ベルガモットやオレンジに比べて、より繊細な香気を放ちます。このためマンダリンの精油はデリケートな心理状態や子供に用いるのに適していて子供の緊張やそれに伴う不眠に、またしゃっくりや消化不良などによく用いられます。さらにこの精油を成分としたバーム(軟膏)は妊娠線予防や血行を良くする目的で用いられます。なお、マンダリンの近縁種にタンジェリンがありますが、タンジェリンの精油にはアントラニル酸メチルは含まれず、またマンダリンほどこくがないためマンダリンの精油のように香水に用いられることはほとんどありません。