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マレインMullein
北米の先住民はマレインの葉をタバコのように吸引して喘息や痙れん性の咳の治療に用いました。19世紀にはエクレクティック派(折衷主義)の医師がマレインを呼吸器や泌尿器、生殖器、耳道の炎症性疾患に用いました。今日ではナチュロパシー医やメディカルハーバリストが慢性の中耳炎にマレインを処方しています。ドイツでは小児科で呼吸器系疾患にマレインの花や葉のハーブティーが使われています。またマレインは研究室レベルでインフルエンザやヘルペスのウイルスに対する効果が報告され、マイルドな去痰作用も確認されています。マレインの上気道カタルなどへの効果のメカニズムは完全には解明されていませんが、粘液質やアウクビンなどのイリドイド、それにサポニンやアピゲニンなどのフラボノイドなどの成分が複合的に関与して、鎮咳、去痰作用を発揮しているものと考えられます。なお中耳炎などにはマレインの花をちぎってオリーブ油に浸出せしめた浸出油を点耳する方法が知られています。