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ホースチェスナッツHorse chestnut

 ホースチェスナッツは伝統的な植物療法では、収れん性のある樹皮を下痢や痔疾に葉のハーブティーは咳やリウマチなどに用いられました。今日の植物療法ではホースチェスナッツの種子に含まれるトリテルペン系サポニンのエスシン(aescin または escin)の製剤を用います。エスシンは血管の抵抗性を増大し、毛細血管の透過性を抑制します。これによって血管内から低分子タンパクや電解質、水分が間質に浸出するのを防ぐため浮腫やアレルギー反応を防止します。したがってエスシンは血行不全や慢性静脈不全、静脈瘤、痔疾、夜間の足の痙れんや足のだるさ、痛み、かゆみ、それに外科手術後のむくみやひきつり、打撲、捻挫などの外傷に用いられます。
 また、フリーラジカルを発生させる紫外線の吸収作用や糖負荷後の血糖値の上昇の抑制、エタノールの吸収阻害などの報告もあります。なお、エスシンとイチョウ(Ginkgo biloba)、ゴツコラ(Centella asiatica)、ビルベリー(Vaccinium myrtillus)などの末梢循環を促進するハーブとの併用を勧める報告もされています。

ホースチェスナッツ

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