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プリムラPrimrose

プリムラはセネガ根やキキョウ根と並んでサポニン含有ハーブの代表として知られています。このため気管支炎や気道カタルの際に鎮咳・去痰作用をもたらします。この作用機序については完全には明らかにされていませんが、気管支粘膜への直接的な作用と胃粘膜刺激による迷走神経を介しての反射作用によって気道の分泌が亢進し、流動性が高まって咳による痰の吐出が容易になるものと考えられます。またプリムラは去痰作用をもつセリ科のフェンネル(Foeniculum vulgare)やアニス(Pimpinella anisum)、粘液による粘膜保護作用をもつアルテア根(Altaea officinalis)、抗菌作用と鎮静・鎮痙作用をもつタイム(Thymus vulgaris)などと状況に応じてブレンドして茶剤として服用することもあります。プリムラ根は乾燥時に生じるサルチル酸メチルエステルを含むため特有な匂いを発します。またプリムラは根や根茎のほかに花部も用いることができますが、サポニンの含有量が少なく皮膚アレルギーを起こしやすいので根や根茎を用いるのが基本です。ただし採取については環境保護に十分注意します。

プリムラ

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