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フラックスシード(リンシード) 亜麻Flaxseed

 フラックスシードは古代ギリシアの時代から緩下剤として、また局所的な炎症に罨法として用いられてきました。近年、米国ではヘルスフードとして注目され、パンに入れて焼いたりシリアルとして食事に供されています。フラックスシードは食物繊維を豊富に含み、腸のぜん動運動を促したり、ビフィズス菌などの腸内細菌を増殖させて便秘やIBS(過敏性腸症候群)を改善し、アテローム性動脈硬化症を予防します。また、フラックスシードを低温で圧搾して得たフラックスシード油は体内でEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を経て、プロスタグランジンなどに変換されるオメガ3脂肪酸であるアルファリノレン酸を油脂中の52~76%も含むため貴重なオメガ3の供給源となっています。さらに近年ではフラックスシードに含まれる植物性リグナンが体内で動物性リグナンに変換されてフィトエストロゲンとして働き、乳ガンや大腸ガンのリスクを低下させたり、SLE(全身性エリテマトーデス)などの自己免疫性疾患に有効であるとの報告もあります。

フラックスシード(リンシード) 亜麻

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