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ビターオレンジピール
熟したビターオレンジの皮をむいた後にその皮についている白色の柔組織を除去して得た果皮の外層を乾燥させたもので、かんきつ系の精油と苦味質を含むため芳香性苦味健胃剤という特異なポジションに位置します。ビターオレンジピールを圧搾して得た精油は強い抗菌力を持ち、最近の研究では耐性菌による皮膚疾患にも有効であった例が報告されています。また精油成分のα-リモネンには血行促進作用があり、さらにがん細胞の増殖を抑制し、アポトーシスを誘導する作用が報告されています。アルカロイドのシネフリンは交感神経系を刺激するため一部ではダイエット効果の研究も行われています。ドイツのコミッションEではビターオレンジピールは食欲不振や消化不良に適用されていますが胃液の分泌を高め食欲を増進するため胃液分泌不足による胃の不調には極めて効果的です。またドイツでは小児の食欲不振にペパーミントティーにビターオレンジピールのチンキ剤を滴下して食前に与える方法が試みられています。