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パチュリーPatchouli
パチュリーはシソ科の低木で1メートルほどに成長します。ビクトリア時代には、インド産のカシミヤショールの間に乾燥したパチュリーの葉を入れて虫除けにした歴史があります。パチュリーの葉を蒸留して得た精油の特徴はなんといっても土くさく、スモーキーでエキゾチックなその芳香にあります。そのため、オリエンタルタイプの香水に保留剤としての役割を兼ねて用いられ、60年代にはサイケデリックやフラワームーブメントを象徴する香りとして、パチュリーの香りは世界中に大流行しました。アロマセラピーでは、この土くさい匂いが夢見がちな心をしっかりと現実に引き戻す役割をし、また無気力に対して生きるエネルギーを与えます。また、パチュリーの精油にはパチュリアルコールが豊富に含まれていますが、このパチュリアルコールはジャーマンカモミールやヤロー(西洋ノコギリソウ)の精油に含まれる消炎成分のカマズレンの前駆体であるため、炎症を和らげ創傷治癒を促す目的で外傷などに用いられることがあります。