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バターバー(ウスベニフキ)

 バターバーは小川の湿った岸辺や森の湧水部に生育する多年生草本でバラ色ないしライラック色の小頭花をつけ、古くは大きな葉をバターの包材にしたと言います。またバターバーは葉の他に根茎も用いられることがあります。バターバーとコルツフット(フキタンポポ)は、いずれもキク科で葉がフキに似た外観を示し、ピロリジジンアルカロイドを含むなど共通性を持ちます。使用方法もコルツフットと同様に鎮咳を目的に気管支炎や喘息に用いられましたが、それに加えて自律神経系の失調による胃と胆道の機能障害に用いられるようになり、さらに鎮痛・鎮痙作用に着目して偏頭痛や緊張性の頭痛、生理前症候群や腰部、仙骨部の神経性疼痛など適応が広がっています。バターバーの主成分のペタシンはセスキテルペンアルコールのアンジェリカ酸エステルであり、単独で用いられると共にアーティチョークのような苦味性の消化器トニックハーブとの複合製剤での使用も試みられています。

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