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アストラガルスAstragalus
アストラガルスは中国北部や内モンゴルの原産で現在では米国でも栽培されています。神農本草経にも収載されている中国伝統医学の要薬で、2000年も昔から生命エネルギー(Qi)を高めるトニックハーブとして知られ、風邪や胃潰瘍、糖尿病、食欲不振、虚弱などに用いられてきました。今日ではアジアの研究者によってアストラガルスの免疫賦活、抗菌、抗ウイルス、消炎、利尿などの幅広い作用が確認され、アダプトゲン(適応素)としてインフルエンザや慢性疲労症候群などさまざまな疾患の予防や治療に用いられています。1975年より中国では放射線や化学療法剤によるガン治療にアストラガルスなどのハーブを併用して処方する複合生薬療法が試みられています。これは扶正療法とも言われ、(扶正とは正気を扶助する薬を用い病邪を取り除くことを言います。)通常のガン治療で患者の免疫機能が低下してしまうのを防止し、あるいは回復させるために行うもので、抗ガン剤による副作用の防止やクオリティオブライフ(生活の質、生命の質、人生の質)の向上が期待されています。